大津祭で路上セッション

昨年の大津祭の様子

 滋賀県無形民俗文化財に指定されている大津祭が今年も10月9日(土)、10日(日)と開催されます。

 江戸時代からつづくこのお祭りは湖国三大祭のひとつですが、なんと言っても現在13基ある曳山(山車)が見事です。

 写真は昨年の大津祭の様子です。

 この写真は、今年も大津ジャズフェスティバルの会場になる「パーンの笛」の二階から撮影したものです。本宮の曳山巡行ですね(「パーンの笛」では毎年、巡行の合間をぬって、ジャズライブを行っています)。

 さて、そんな伝統的な大津祭ですが、今年は大津ジャズフェスティバルも微力ながら協力させていただくことになりました。

 祭りにはちょっとした時間のすき間というものができるもので、せっかく大津祭にお越しになった皆さまにすこしでも大津を楽しんでいただこうと、次の要領で、ストリート・ジャズ・ライブをおこないます。

 10月9日(土)、時間は16:00~18:00まで、場所は丸屋町商店街の大津鍼灸院前の路上です。伝統的な大津祭の雰囲気と融合するような路上セッションになる予定です。

 じつはジャズもまた長い歴史をもつ伝統的な音楽です。文化的背景はちがいますが、ふたつの伝統は意外にうまく溶けあうのではないでしょうか。

 大津祭に来られて、大津ジャズフェスティバル提供の路上セッションもお楽しみください。

広角カメラで(パーンの笛の二階から)

 

 

祭りの前のご神燈

 今週末、10月9日と10日は大津祭りです。

 大津の街を歩くと、すでに山建てが終わった曳山が見られ、お囃子の練習が耳に入ります。

 でも、祭りの前はどこでもそうですが、街は基本的に落ち着いた雰囲気の中にたたずみます。それを実感するのは、家々にかかげられたご神燈を見る時です。

餅兵さんのご神燈

 今夜、大津の街を歩いていて見つけたご神燈(提灯)です。

 一枚目は「餅兵」さんのご神燈です。

 こういう提灯を見ていると、「ああ、生活のなかに折り目がある」と感じます。

 何年もつづいて、おなじご神燈を店先にかかげる、その繰り返しが街に生活の折り目をもたらしている、そんな気分になります。

魚忠さんのご神燈

 餅兵さんの前は「魚忠」さんですが、ここもまたご神燈をかかげていました。

 伝統的な町屋の風情にご神燈は似合いますね。

 大津祭りと言えば、13基の曳山巡幸が有名で、たしかにそれがハイライトです。

 でも、祭りには「祭りの前」「祭りのなか」「祭りの後」という三つの姿があって、それぞれがとてもいい雰囲気を醸し出します。いまの大津の街は「祭りの前」の落ち着いた雰囲気に染まっています。

 華やかな大津祭りもいいものですが、大津「祭りの前」の雰囲気もいいですよ。

いちど、脚をお運びになりませんか?

山吹地蔵

山吹地蔵

 JR大津駅を出て左に折れるとすぐの処に、そっと隠れるようにしてお地蔵さんがあります。「山吹地蔵」と言います。

 お地蔵さんは子どもの記憶を祀っていることがおおいのですが、これは違います。山吹御前を記念して小さな祠が作られました。

 山吹御前と言っても知らない人の方がおおいかもしれません。巴御前とともに、木曽義仲の愛妾でした。

 その義仲が鎌倉の軍勢と戦います。形勢は不利。義仲の安否を気づかった山吹は病をおして逢坂山を越えて大津までやってきます。しかし、すでに義仲は敵刃に討たれ、山吹もまた秋岸寺(現在、JR大津駅がある辺りにあった)の境内で殺されました。

 この山吹のことを偲んで、後に有志たちが秋岸寺に地蔵尊を刻んだということです。これが「山吹地蔵」の由来です(と知った風なことを書いていますが、「山吹地蔵」の前にある掲示板にそう書いていました(^^))。

 なかなか悲しい歴史がJR大津駅の周辺にはあるのですね。

 こんな句があります。

 「木曽どのを したひ山吹 ちりにけ里」

盛りだくさん 大津の秋

秋の音楽祭

 大津の秋はとっても盛りだくさんです。

 9月18日から11月23日まで「びわ湖大津 秋の音楽祭」が催されます。「音楽祭」と銘打っていますが、けっして音楽だけのお祭りではありません。「食」もあります、「灯り」もあります。つまり「耳(音楽)」も「舌と鼻(食)」も「目(灯り)」も人間の五感をみんな楽しませよう、というお祭りですね。

 もちろん、大津ジャズフェスティバルも、この「秋の音楽祭運営協議会」に参加して、お祭りの一部をになっているとういわけです。

 個人的な趣味になりますが、ちょっと気になるイベントを紹介しましょう。

 まずは「灯り」から。

 10月2日から12月31日まで「大津まちなかイルミネーション」がおこなわれます。JR大津駅から大津市民会館、なぎさ公園、旧大津公会堂、中央大通りなどがイルミネーションで装飾されます。ちょっと異空間の大津が楽しめる期間です。

 ついで「食」で気になっているのは、10月16日の「大津まちなか食ウォーク」です。これは寺町商店街、ナカマチ商店街、浜大津商店街などをお箸とマップを手にして食べ歩きができるというイベントです。参加費は500円。う~ん、じゅぶんに元が取れそう(^^)。

 そして「音」はもちろん、10月16日と17日の「大津ジャズフェスティバル」なのですが、上の情報と組み合わせて「大津ジャズフェスティバル」を考えるとこうなりますね。

 大津ジャズフェス期間中は大津の街中がイルミネーションであふれます。さらに、16日は商店街で「まちなか食ウォーク」があって、お腹がよろこびます。「食」も「灯り」も「音楽」もみんな大津ジャズフェスティバル期間中の大津にはあるというわけです(自慢!)

 皆さん、来てね!(^^)

 なお、「びわ湖大津 秋の音楽祭」について、詳しくは大津市のHPをご覧ください。

http://www.city.otsu.shiga.jp/www/contents/1243383315583/index.html

好評 お礼

 昨日は、大津ジャズフェスティバルのふたつのプレイベントがおこなわれました。

 ひとつは、滋賀県立図書館での「Jazzのゆうべ」、もうひとつが「Jazz電車」でした。どちらもおおくの方々にご参加いただきました。

Jazzのゆうべ

 写真は「Jazzのゆうべ」の様子です。

 お客様は140名で超満員、準備したプログラムが足りず、嬉しい悲鳴でした。

 この図書館ロビーではこれまでクラシックの演奏ばかりだったようですが、今回、二本のサキソフォンとピアノのジャズということでとても新鮮な印象だった、とのご意見をお聞きしました。

 やっぱり図書館という文化とジャズという文化はうまく合うのだ、と確信いたしました(なんとなく自己満足的感想かも)

 もうひとつのプレイベントも盛況でした。

Jazz電車

 「Jazz電車」も定員一杯のお客様を乗せて、無事出発いたしました。写真は「Jazz電車」の中の様子です。

 じつは、予約の数がすくなく心配だったのですが、発車間近になって直接申込まれるお客様がたくさんいて、盛況となりました。電車のなかでは、ジャズとお酒を楽しまれたことでしょう。

 ふたつのプレイベントとも好評のうちに終了いたしました。ご参加された皆さまにお礼を申し上げるとともに、16日、17日のフェスティバル当日もお楽しみいただきますますよう、お誘いいたします。きっと楽しい時間を過ごせるはずですから(^^)。