祭りの前のご神燈

 今週末、10月9日と10日は大津祭りです。

 大津の街を歩くと、すでに山建てが終わった曳山が見られ、お囃子の練習が耳に入ります。

 でも、祭りの前はどこでもそうですが、街は基本的に落ち着いた雰囲気の中にたたずみます。それを実感するのは、家々にかかげられたご神燈を見る時です。

餅兵さんのご神燈

 今夜、大津の街を歩いていて見つけたご神燈(提灯)です。

 一枚目は「餅兵」さんのご神燈です。

 こういう提灯を見ていると、「ああ、生活のなかに折り目がある」と感じます。

 何年もつづいて、おなじご神燈を店先にかかげる、その繰り返しが街に生活の折り目をもたらしている、そんな気分になります。

魚忠さんのご神燈

 餅兵さんの前は「魚忠」さんですが、ここもまたご神燈をかかげていました。

 伝統的な町屋の風情にご神燈は似合いますね。

 大津祭りと言えば、13基の曳山巡幸が有名で、たしかにそれがハイライトです。

 でも、祭りには「祭りの前」「祭りのなか」「祭りの後」という三つの姿があって、それぞれがとてもいい雰囲気を醸し出します。いまの大津の街は「祭りの前」の落ち着いた雰囲気に染まっています。

 華やかな大津祭りもいいものですが、大津「祭りの前」の雰囲気もいいですよ。

いちど、脚をお運びになりませんか?