まちと学生とジャズフェスと
去る6月12日に、浜大津の丸屋町商店街の一角にある大津百町館で、龍谷大学社会学部の「大津エンパワねっと」が主催して、第三回「まちづくりカフェ」が開催されました。「まちづくりカフェ」にて、商店街とジャズフェスティバルをテーマにして、大津ジャズフェスティバル(以下、OJF)実行委員のTabu氏と高槻ジャズストリート(以下。高槻JS)の北川氏が講演を行いました。
今回は、スピーカーのTabu氏と、実行委員であり龍谷大学生でもある塩飽君の、二つの視線で「まちとジャズフェス」についてのレポートをお送りします。
実行委員のTabuと申します
「まちづくりカフェ」は龍谷大学社会学部の学生が運営する情報交換と交流の場で、ここから人の輪、まちづくり活動の輪がひろがっていくことをねらいにしているそうです。
OJFは「ジャズと一緒に街歩き」をテーマのひとつとしており、音楽と一緒にまちを楽しんでもらい、まちも元気になることを目指しております。
今回は、ゲストとしてOJFの師匠である高槻ジャスストリートから北川潤一郎さんに来ていただき、高槻の14年の歴史と経験を語ってもらいました。
シャッター通りを何とかしたいと始めた高槻JS。
はじめは「ゴールデンウィークはお店を休んで静かにしているのにうるさい!」と商店街の人に反対されたのを、頭を下げてお願いし、やがて徐々に人の流れができ、そこからまちに活気が生まれてくるようになった。学生、おばちゃん、外国人まで色々な形で関わってくれ、それが高槻JSだけでなく様々なまちづくりや祭りの原動力になっている・・・・・。
北川さんの話を聞いて、OJFとまちの将来について更に具体的なイメージが湧きました。
参加したまちの皆さんからは、「OJFをもっと楽しい祭りにしてほしい、大津祭の町衆の力を使いたい」といった意見を頂きましたし、北川さんからは、「大津は琵琶湖があって無限の可能性があるし、日本一・世界一になる可能性がある。開かれた祭りを楽しんでやる、夢を持って枠をつくらずになんでもやるべし」との激励を頂き、やる気がむらむらとわき起こってきました。
がんばりまっせー。
こんにちは!大津ジャズフェスティバル実行委員、並びに龍谷大学社会学部4回生の塩飽雄馬と申します。
今回の「まちづくりカフェ」については、これからのOJFを考える上で大変参考になる御話を北川さんからお伺いすることができました。
僕個人、龍大生であり、OJF実行委員の立場でもある故、双方の視点から「まちづくり」を考えています。
まず学生の立場で考えますと、学生の大半は「まちづくり」という言葉に対するなじみが薄いように思えます。
興味・関心を持つきっかけが無い限り、学生がそのフィールドに足を踏み入れることは少ないです。
一概には言えませんが、学生と「まちづくり団体」が交流する機会が限られていることが原因の1つではないでしょうか。
そう言った意味では、今回のような取り組みは非常に意義あるものだと感じました。
次にOJF実行委員としてですが、実行委員会の活動をする上で学生・社会人の違いは無い事を認識いたしました。
ならばどうするか?
やはり自主的・積極的に挑戦するより他にありません。何事にも真剣に取り組んでみることで、新たな経験が得られるのでしょう。
学生として、OJF実行委員として、双方の立場に立ってできる事って何でしょうか?
正解は幾つもあるのでしょう。しかし、「まちづくり」=「地域活性化」という定義の上では、目指すべき形に大差は無いかと思います。
北川さんのお話の中にあった「良い”出会い”が、良い”つながり”を作り、良い”まち(コミュニティ)を作る”」という流れに乗ることが、今後の「OJFとまち」の可能性を握る鍵なのではないでしょうか。
新しい取り組みをすること自体が目的ではなく、活動の中で”まち”を形作っている”ひと”に如何にしてフォーカスを当てていけるか。
そのことを念頭において、今後の活動に取り組みたいと思います。
二つの視点からみた「まちカフェ」の模様はいかがだったでしょうか。
龍谷大学からは、毎年多くの学生さんに実行委員やボランティアで大津ジャズフェスティバルに参加いただいております。
大津ジャズフェスティバル自体も、第1回実行委員長である故小山氏と龍谷大学の原田先生と脇田先生が「まちあるき」の会に参加した時に出た話が開催の発端でもあります。
「賑やかで良いまちにしたい」という共通の目的で、まちと龍谷大学と大津ジャズフェスティバルが一緒になって進んで行ければと思っております。
大津のまちの盛り上がりに、大津ジャズフェスティバルが少しでも役に立てれば良いですね。
実行委員一同、頑張ってまいります。
では~