ご来場お礼「旧大津公会堂 オータムJAZZナイト 2011」~カウントダウンto大津ジャズフェスティバル~

10月1日(土)は「大津ジャズフェスティバル」本番を2週間後に控え、その予告編として、
旧大津公会堂 オータムJAZZナイト 2011」が17時30分より開催されました。

17時の開場前から数多くのみなさまにお待ちいただき、開始時刻にはほぼ満席となり、急きょ座席を追加して運び入れるほどでした。入場者は(定員の)200名に達し満員御礼、私たちの予想をはるかに上回り、実行委員一同、うれしさと感謝の気持ちでいっぱいです。
また多くのみなさまから頂戴しました寄付金は、15、16日のジャズフェス本番の成功に向けて、大切に使用させていただきます。本当にありがとうございました。 
さて、この日の3組の演奏をお聴きになって、どのような感想をお持ちになりましたか?

「ジャズはやっぱりおしゃれだ」「演奏者の熱気にこちらも心が熱くなる」「とにかく格好がいい」「ジャズを聴いていると自然と身体が動いてしまう」などなど、お一人お一人の好みや経験によって様々だと思いますが、ほとんどのみなさんが演奏に感動し、満足してお帰りになったのではないでしょうか?
それほどこの日のステージは素晴らしいものでした。ジャズは若いミュージシャンによって日々新しい命を吹き込まれ、より多面性をもった音楽へと進化していることを深く実感したステージでした。ジャズはまだまだ可能性を秘めた音楽です。

1stステージの「アイ・フォール・イン・ラブ・トウー・イージリー」。
スローバラードとして演奏されることの多いこの曲が、ボサノバのリズムで演奏されると、スピード感にあふれた新鮮な曲へと生まれ変わっています。ジャズでは地味なリズムキープの役割をあてがわれることの多いベースという楽器が、これほど表現力に富んだ楽器であることを教えてくれたベーシストの刀祢直和さん。チャールス・ミンガスの複雑な楽曲があれほど明快に演奏されるのを聴くと、今までのベースという楽器に対する固定観念を捨て去る必要がありそうです。

 2ndステージではピアノの関谷友加里さん。
一音一音の粒立ちが明確で、小さな音から大きな音まで、クリアに聴こえてきます。彼女のピアノのドライブ感がグループ全体をぐいぐい引っ張り、よくあるスタンダードナンバーが別の新しい曲に変わっています。ヴォーカルの小柳エリコさんが入っても、このトリオは単なる歌の伴奏はしてくれません。お互いに個性を主張しあい、音をぶつけあって、ちょっと聴くとばらばらなことをやっているようなのですが、ちゃんと調和しています。そのことが小柳エリコさんのヴォーカルをより引き立てているのが面白いところです。女性ドラマー鳥垣優羽さんの躍動感あふれるドラミング。驚くほど大きな音で、小気味よい響きを聴かせてくれました。

3rdステージでは、空間を切り裂くような浜田博行さんのトランペットと、心に沁みる黒河博文さんのアルトサックスの音色の違い。やはりトランペットとサックスはジャズには欠かせない楽器です。このグループはお互いの信頼関係が音楽にも表現されているような気がしました。浜田さんのミュートの音は切なく、懐かしい音。ぜひもう一度聴きたい音です。

私たちに感動を与えてくれた、この日の出演者のみなさん、ありがとうございました。

さあみなさん、いよいよ15、16日の本番に向けて、カウントダウンの始まりです。