大津事件

 大津はふる~い、ふる~い街です。旧石器時代から人が住んでいたような、そんな痕跡があるそうです。約1万年前のことのようで・・・・(「大津市」HPより)。

 そこまで遡らなくても、667年に近江大津京が定められたり、現在も瀬田川にかかっている唐橋をめぐって672年には壬申の乱起こったりしました。これは、日本史の教科書で勉強したような・・・・。ま、ようするに、大津という街にはとてもふる~い、ふる~い歴史があるということですね。

 ですから、大津の街には、歴史的出来事の跡がいたるところに残っています。ジャズフェスティバルに来られたら、そんな歴史の跡を訪ねてみるのもいいかもしれません。

 ということで、今回、ご紹介するのは、大津事件。

 大津事件はご存じですか? 大津事件とは、1891年(明治24年)5月11日に日本を訪問中のロシア帝国の皇太子・ニコライ(後のニコライ2世)が、滋賀県大津市で警備にあたっていた巡査・津田三蔵に突然斬りかかられ負傷した、暗殺未遂事件です(「Wikipedia」より)。この暗殺未遂事件(と書くと、とても物々しいですが)の現場は、ジャズフェスティバルの会場のすぐ近くにあります。

大津事件跡

 写真をご覧ください。まさにここが大津事件の現場です。石碑にはこう書かれています、「此附近露国皇太子遭難之地」。写真に見られるように、傍らには大津事件についての解説プレートが設置されています。

 この石碑が建っているのは、(JR大津駅を起点にすると)これまで何度も紹介してきました寺町筋を湖の方にくだり、京町二丁目の信号(JR大津駅から歩くと二番目の信号)を右(東)に曲がるとすぐ、最初の交差点です。

 JR大津駅からゆっくり歩いても10分足らず、京阪浜大津駅からも10分足らずです。

 おしゃべりなんかをしながら歩いていると、ふと見過ごしてしまうくらいに、ひっそりと、何気なく、この石碑はあります。

 ジャズフェスティバルにいらっしゃったら、ぜひ大津の歴史の痕跡を探してみてください。楽しい「JAZZと一緒に街歩き」になるはずです。